① まず、加害者を指名しよう。
・身近で、過去に好ましい関係を築いた人や、環境の中から探せ
・誰でも、何でもOK、探せばすぐに見つけられる
世の中、景気、会社、上司、パートナー、友人、親、子供、同僚、天気、∞
② 理解者や同情してくれる人を増やそう
・周囲にも自分自身にも十分アピールしよう
・加害者の不十分な所や、至らない所を探せ
・決して加害者の立場を理解してはならない
・いかに悲しいか、怒っているのか、可哀そうなのかを感情も込めて表現しよう
・時には涙し、引きこもり、病気にもなって見せよう
・明るく、軽く、生き生きしてはならない
③ 自分で解決してはならない。
・自分で出来ることをやってはいけない
・原因は相手に委ね、自分の原因に気づいてはいけない
・決してパワフルであってはいけない
・幸せになるかどうかは、相手に任せよう
・『私は被害者の立場に慣れている』と、決して気づいてはならない
・自分で選択したことは忘れよう
④ 加害者に近づいたり、親しくしてはならない。
・相手が非を認めるまでやり続けよう
・別の人や環境を見つけよう
・いつまでも憎んで、多くの時間やエネルギーを使い続けよう
ここまでして、被害者になりますか?
私たちは、自分の成長の度合いに応じた人や環境と出会うようです。欲しい物が手に入らなければ、自分が相応しくなるように成長しよう。
トレーナーという役割に慣れ始め、少々鼻が高くなったころのこと。
ある日、参加者から「トレーナーって、すべてわかっていて、すごいですね」
・・・130点の評価をもらって、気分は上々。
別の日、別の参加者から「トレーナーのくせに、たいしたことないね」
・・・70点の評価をもらって、重くて落ち込む。
さあ困った、どれが「私」なんだろう?
私のトレーナーはこう言った。
「評価は役割に付いてくるもので、どちらも、お前のものではないよ」
「役割が終わったら、学んで手放しなさい」
そのとき、気づいた!!
周りの評価に振り回されていることに。
そして、人の物差しで自分を計っていることに。
高い評価も、低い評価も、それは相手の物差しで計ったもの。
私は、130点でも70点でもない。
これ以上でもないし、これ以下でもない。
そして、決めた!!
もっと、私の物差しを大切にしよう。
「前よりも前進したか」「精一杯やったか」「満足しているか」
「嬉しいか」「ゴールに近づいたか」「出来ることを全てやったか」
「自分に正直か」「周りに与えているか」
両肩に乗せていた荷物がどこかへ行った。
とても、軽くて自由になった。
あなたは自分の物差しをどのくらい大切にしていますか?
「やらない理由」や「できない理由」は沢山ある。
「まだ若い」「もう齢だから」「まだ準備ができていない」
「いつでもやれる」「世の中の景気が悪い」「やったことがない」
「もう何度もやった」「そんな力はない」「いそがしい」
「まだ早い」「もう遅い」「男だ」「女だ」「天気がわるい」
「気が進まない」「自分のやり方でやりたい」「人の助けは借りたくない」
「あいつは嫌い」「時間がない」「お金がない」「協力してもらえない」
うん、なるほど!! すべて納得できるし、正しい。
「やらない理由」や「できない理由」には特徴がある。
自分で探してくるから、納得しやすい、そして周りの人も納得すると信じている。
解決すると困るから、ひとつの理由が通用しなくなると、別の理由を探す。
どんなことでもやらない理由、できない理由に引っ張ってくることができる。
理由と成果は天秤(てんびん)に乗っている。
天秤の片方に理由が乗り、もう片方に成果が乗っている。
理由を重くすると、成果は軽くなる。成果を重くすると、理由は軽くなる。
成果を手にいれたくない人は、ず~~っと「できない理由」を探し続ける。
成果が欲しい人は、理由を手放す。
あなたは、いつまで理由(いいわけ)を探し続けますか?
部屋の隅で悲しそうな顔をして泣いている。
落ち込んで、重い雰囲気で仕事をしている。
すねて、そっぽを向き、黙り込んでいる。
お手上げだと言いながら、困った顔をしている。
怒った顔をしながら、にらみつけている。
被害者の顔をして、同情を求めている。
釣り糸にエサをつけて、誰かの目の前に投げる、そして相手が引っかかるのを待つ。
気づかないまま、何十年もやり続けている、慣れたやり方。
なんて、つらくて、重くて、伝わりにくくて、迷惑なやり方なんだろう。
あなたは、何が起きることを、期待しているのだろう?
それは、ほかの方法では、起こせないのだろうか?
「協力してください」「援助してください」「かまってください」
「聞いてください」 「解ってください」 「愛してください」
「仲良くしてください」「賛成してください」「相談にのってください」
これなら、ストレートで伝わりやすい。
そして、なにより気持ちがいい。
パートナーを、理屈と力でコントロールする!
子どもを、あなたの価値観に沿って、思い通りに教育する!
部下を、あなたの都合がいいように、思うがままに動かす!
誰もが、あなたの大切な人。
大切な人が地面にひれ伏してるのは、とても気持ちがいいですか?
でも、あなたは気づいていない。
ひれ伏している時、大切な人がどんな顔をしているのか。
悲しい顔
怒った顔
寂しい顔
恐れて萎縮した顔
彼らは決して本当の顔をあなたには見せようとはしない。
彼らは、期待して待っているだろう。
あなたの力が弱まる日を、いつか復讐出来る日を。
そして、あなたが居なくなり、解放される日を。
あなたは「王様」と「奴隷」の関係を望んでいますか?